杖衝坂の由来
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当店より一号線を京都に向かって300mほどの所にあるのが「杖衝坂」。詳しくは四日市市采女町です。
この杖衝坂は、長さ200mほどで標高50~60mにおよんでいます。名称は遠く病身の日本武尊命(やまとたけるのみこと)が苦労してこの坂を登ったことから名付けられたと伝説があります。
また、後年貞享4年(1687年)詩人の松尾芭蕉がこの難所に江戸から伊賀へ帰る途中、馬に乗って越そうとした所、余りの急な坂のため、鞍もろとも転落してしまったその状況を早速句に残しました。
「歩行(かち)ならば杖衝坂を落馬かな」
今日に伝えられ、その句碑もそのまま当地に残されています。
当店ではこの永く伝わる伝説に名を借りて当地の名称とともに、銘菓「采女の杖衝」と名付けて最中の中に大納言小豆の粒餡を入れ、その中に求肥をほどよくあしらい大変食べやすく、糖度も低く菊屋ならではの銘菓でございます。その他の当店特有の味と香りの銘菓とともに、四日市の菊屋本店をどうぞ末永くご愛用のほどお願いいたします。